こんにちは!吉郎(@gamenikki0603)です。
TGSで配信が発表された「ウォーロン:フォールンダイナスティ体験版」をさっそくクリアしたので、感想を書いていきたいと思います。
クリアまでかかった時間は、5時間ほどでしょうか。アクションを一通り覚え、おさらいボスが出てきておしまいって感じです。
なお、私はクリアまで20程度レベルを上げ、ステ振りはすべて攻撃力が上がる「火徳」につぎ込みました。脳筋なもので。
三国志×死にゲーの本作ですが、一言でいえば「死にゲーじゃなきゃいけなかったの??」という感想。このゲームならではの強み、やりがいというものはあまり感じられませんでしたね。
以下で詳しく述べていきます。
ウォーロン=隻狼+仁王÷2
これが第一印象ですね。要素ごとに見ていきましょう。
戦闘

装備できるのは近接武器と遠距離武器各2種。自身が攻撃を当てると、こちらの氣勢(きせい)ゲージが溜まり、敵が攻撃を当てると敵の氣勢ゲージが溜まります。
敵の攻撃に合わせてカウンターを決めると、氣勢を削ります。削りきると致命攻撃を叩き込めます。
…はい、隻狼の体幹です。
カウンターはゲーム内で化勁(かけい)という技で、敵の攻撃に合わせ〇を押せれば、攻撃を受け流し当て背後に回り込みます。また、通常攻撃はガードできますが敵の秘技という特別な攻撃はタイミングを見切って化勁しなければかわせません。
体験版ボスの張梁も、化勁を中心に立ち回ることになりますので、避けては通れないテクニックです。
探索と強化

まず、このゲームはオープンワールドではなくミッション制です。
そして、ミッション内だけで有効な強さ補正「士気」が敵味方両方にあります。敵を倒すことでプレイヤーの士気ランクがあがり、敵はこちらを倒せば士気ランクが上がります。
ダークソウルでは敵に倒されるとソウルを落としますが、本作ではそれに加え士気も吸われ、その分だけ敵の強さ補正が強まってしまうということです。なお、ソウルに該当する経験値「仙氣(せんき)」もあります。
そして、ミッションのフィールド内にはレベルアップや休憩、技の付け替えなどができる軍旗を設置できる場所がいくつかあります。往々にして強敵が守っていたりするので、そいつらを倒して解放していく感じです。
解放することで士気が一定値以下に下がらなくなるメリットもありますので、スムーズな攻略には軍旗の解放がほぼ必須です。仁王の社といった感じですね。
そして、敵は武器防具をドロップします。それぞれ、ついている特殊効果や能力値が違うなどハクスラ要素となっています。がっつり仁王を引き継いでいますね。
このように、隻狼(フロム死にゲー)のフォーマットに仁王のエッセンスを足したというシステムが随所に見られます。
ストレスだったところ
さきに悪いところから
・これまでのゲームの寄せ集めでオリジナリティがない → やってて退屈
・化勁がシビア → 中ボスレベルの雑魚はガードより化勁を使う必要があるが、タイミングがシビアで決めにくい&決まっても敵がスーパーアーマー
・致命の快感がない → 決めてもイマイチすかっとしない。個人の感覚かもしれないが…
・落とした経験値の回収方法 → 倒された敵を倒さないと回収できない。再度負ける確率の方が高くない?
上で並べたように、隻狼と仁王をくっつけた感じなので、どこかで見た立ち回りが続いて退屈しました。それでいて隻狼のように弾きの快感もないので、盛り上がりに欠けるといったところ。
化勁は、個人的にはタイミングがシビアに感じました。じっくり腰を据えて戦うボスなら良いのですが、道中ではあまり積極的に使おうとは思わず、戦闘の選択肢が絞られてしまいます。
死んだときに落とす経験値(仙氣)は、その倒された敵にリベンジしないと回収できません。しかし、仙氣を落とすと同時に士気も吸われているため、その敵はさらに強化されています。
あれ?回収難しくね??
そう、再回収のハードルが高いのです。ソウル系なら落としたものを拾えばよかっただけなのに。
なんでもソウル系が最高というわけではありませんが、これに関してはプレイのハードルを高するばかりで、メリットは一つもないと思います。
良かったところ
さて、よかったところにも触れましょう。
・武器種が多彩 → 直剣や大刀など複数武器種を持ち替えながら戦えるので、幅広い戦い方ができる
武器は戦闘中に能動的に持ち替えられるので、状況に合わせて様々な立ち回りが可能です。
体験版ではストーリーが語られることはないので、そこについてはわかりません。が、コーエーなので歴史モノの物語に期待して良いのではないでしょうか。
まとめ
良かったところよりも悪かったところ、気になったところが圧倒的に多かった印象です。
今作から死にゲーに入る人は気にならなさそうですが、様々なタイプが出ている死にゲーというジャンルで、本作は没個性と言わざるを得ません。
製品版でストーリーがついて主人公の境遇や世界観の説明などあれば、三国志という題材と死にゲーを選んだ意義も見いだせるかもしれませんが、今の時点では寄せ集め感が否めません。
設定では主人公は名もなき義勇兵…なのに死に戻りの力持ってるの?ナンデ??流行りに乗った??
これが「死にゲーじゃなきゃいけなかったの?」と思った理由です。
体験版をクリアすると公式にフィードバックを送れるので、そこで思ったことを送っております。
特別なゲーム体験ができる作品になることに期待して、発売を待ちたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
コメント