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【ライザのアトリエ】クリア後の戦闘・錬金レビュー【32時間プレイ】

4.5
レビュー
ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~_20230106140219

こんにちは吉郎(@gamenikki0603)です。
今回は「ライザのアトリエ 常闇の女王と秘密の隠れ家」のレビューをお届けします。

25年余りの歴史をもつアトリエシリーズの中で、唯一3作続けて同一主人公での展開となったライザ(不思議)シリーズ。その出発点となった今作は、目玉である錬金の自由度の高さと戦闘のスピーディーさでアトリエ初心者でも安心してプレイできる作りになっていました!
要素ごとの評価はこんな感じになっています。

☆錬金
 やりやすさ★★★★★基準値まで素材を投入すればOKのわかりやすいシステム。後からでも性能を伸ばせる自由度の高さ
 奥深さ★★★★☆素材の組み合わせによって付けられる特性は無限大。徐々に強いアイテムを作れるようになることで成長を実感できる
☆戦闘
 爽快さ★★★☆☆丹精込めて作った強いアイテムを戦闘でぶっ放す快感。ライザたちのスキルも強力。ただ、アイテムを使うのに必要なリソース管理がシビア
 奥深さ★★★★☆仲間のオーダーに応えてアイテムやスキルを繰り出すリアルタイム性が戦闘にリズムを作る
総合★★★★☆誰でも錬金を楽しめる親切設計。戦闘もスピーディで爽快感にあふれる(4.5)
備考メインストーリークリアまで:32時間

錬金

アトリエシリーズの目玉である錬金ですが、今作では非常にやりやすくなっています。
他作にあるようなパズル要素がある錬金も頭を悩ませる時間が楽しいのですが、今作では次から次へと気軽にアイテムを作っていける楽しさがあります。

錬金の基本

出典 ガスト公式のライザのアトリエ紹介動画より

錬金画面はこんな感じです。一見、情報が多いように見えますがやることはシンプル。
真ん中にある効果1の素材環を例にみると、環の外周に小さい穴が3つ空いていますね。これを埋めることで、効果が発現します。どんな効果かというと、この場合は下に書いてある氷雷のベール(氷と雷の耐性UP)、そして魔法のベール(全属性耐性UP)です。

ではどうやって穴を埋めるのか、これは、素材が持っている属性値と直結します。左側に表示されているのが投入できる素材ですが、この時投入しようとしている「ヘブンズストリング」の上には氷(水色)と風(緑色)のマーク表示されています。そして右下には4とありますね。これは、「この素材は氷と風の属性値を4ずつ持っていますよ」ということです。

つまり、この素材を投入すれば穴は3つどころか4つ埋まります。この場合、3つ埋めることで第1段階の氷雷のベールが、さらに3つ(累計6つ)埋めることで魔法のベールが発動します。
なお、素材を投入できる回数には限りがあるので、その回数の中でより効率的に素材を投入する必要があります。

これを繰り返し、より良い効果をたくさん持つアイテムを作ることで戦闘を有利に進めていくことができます。

さらに特性を付与

上で紹介した「効果」はアイテムごとに固定なので、すべて解放すれば皆同じ性能になります。
さらに強化をしたい場合は「特性」を付与していくことになります。

特性は「攻撃力アップ」や「素早さアップ」、「回復量アップ」などがあり、素材ごとに違うものを持っています。武器は攻撃力アップ系の特性で固め、回復アイテムはHPだけじゃなく状態異常も回復できるような特性をつけることで汎用性を上げたりと、錬金の工夫次第で同じアイテムでも使い勝手が大きく変わります。
これに特別な操作は必要なく、付けたい特性をもつ素材を選ぶだけでOKです。

物語後半で訪れる場所から取れる素材は属性値が高く特性も有用なもののことが多いので、ゲーム進行とパワーアップが連動している良い調整でした。

再錬金ができる「アイテムリビルド」

ストーリーが進むと、アイテムリビルドという要素が解放されます。
これは、アイテムを分解して得られる「ジェム」を使って、錬金済みのアイテムをさらに錬金するというもの。ジェムを消費するということと、自身の錬金レベル以上にはできない(※)という制限はありますが、素材の投入回数に制限が無いのでかなり自由に再錬金することができます。

素材が持つ属性値+1ずつ、アイテムレベルが上がっていきます。アイテムレベルが自身の調合レベルを超えると再錬金不可になります。

装備も回復も攻撃も

アトリエシリーズの恒例ですが、アイテムだけじゃなく武器や防具、アクセサリ、果ては採取道具まで自分で作ります。
もちろん、効果や特性をこだわればこだわるほど戦闘も採取も有利に進めることができるようになり「錬金術士という戦闘とはかけ離れた職なのに、戦力の要」というこのシリーズならではの楽しさが深まっていきます。

戦闘

戦闘は、それまでに錬金で作ったアイテムたちの成果を発揮する場です。今作は戦闘のテンポが速く、アイテムの消費をあまり気にしなくてよいシステムになっているので、他のシリーズ作と比較しても戦闘がやりやすくなっています。

戦闘の基本

これが今作の戦闘画面。左側にある顔アイコンがリアルタイムで下に進行し、丸い枠に到達したキャラから行動できます。主な攻撃手段は通常攻撃とスキル、そしてアイテムになります。

タクティクスレベルとAP

一番大事なのは右側に5と出ているタクティクスレベル(Tレベル)です。これは、戦闘開始時1で、同じく右にあるAPを溜めることでレベルアップしていきます。

APはパーティメンバーの通常攻撃1ヒットごとに1増加します。Tレベル1→2にはAPを10溜める必要があり、2→3は15…とだんだん必要量が増えていきます。Tレベルアップにともない、一度の通常攻撃で殴れる回数も増えます。
つまり、Tレベルを上げるほどAPが溜まる速度が上がります。APはスキルの発動にも必要なので、Tレベルを上げることが味方の攻撃の激しさに直結するということですね。

ちなみに今作はシンボルエンカウントで、フィールドで敵オブジェクトに接触前に杖などで殴ると戦闘開始時にAPが10溜まった状態になり、即Tレベルを2に上げられるので立ち上がりがかなり早くなります。

フェイタルドライブ

Tレベルが5ある状態で各キャラ1度だけ、超威力の必殺技ともいえる「フェイタルドライブ」を発動できます。どのキャラも純粋に敵全体に魔法や物理の大ダメージを与えるものですが、使うとTレベルが1に戻ってしまうのでここぞという時の奥の手です。

アイテムの使用

そしてもう一つの柱、アイテムですが、今作では仲間全員がそれぞれアイテムを使用できます。
画面右下にある「コアチャージ(CC)」をアイテムごとに決められた分消費して使うのですが、コアクリスタルという器具にアイテムが持つエネルギーを込めて発射している、という設定なので作成したアイテムを消費することはありません。
せっかく作った特性もりもりアイテムを失わなくて済むのは本当にありがたかったです。

ただこのコアチャージ、初期最大値は10で上限値を引き上げられるのはかなり終盤になってからでMAXは15。対して、こちらのアイテムは1つで2―3程度消費するものが多く、考えなしに連発しているとすぐCCが底をつくことになります。

CCは戦闘終了で自動回復はせず、探索地内にある休憩ポイントで休むか拠点に帰るまで引き継がれます。もしくは、持ってきているアイテムを「コンバート」することで、そのアイテムを探索中使用できなくする代わりにCCを全回復することができますが、持ち込めるアイテム数に限りがある中でコンバート用の枠を割くのは悩ましいところです。
苦肉の策としてベンチメンバーにコンバート用のアイテムを持たせるなどしていましたが、上限を引き上げるかほかの回復手段を用意してもよかったと感じました。(実際に2ではコンバートが廃止

オーダーとブレイク

戦闘中には、仲間から「魔法ダメージを与えて!」や「アイテムを使って!」といったオーダーが出されることがあります。これに対応した行動をするとオーダー達成ということで仲間がスキルを使ってくれます。大きなダメージを与えたりデバフをかけたりしてくれるので積極的に狙っていきたいものです。

特に、敵の高威力攻撃「スペシャルアタック」の前などにはエクストラオーダーが発生します。このオーダー、通常と何が違うかというと、敵に与えるブレイク値がとても大きいのです。

敵も味方もブレイクゲージというものを持っていて、攻撃を食らうとこれが溜まっていきます。最大までたまるとブレイクし、一定時間行動不能になる非常に強力なものです。ブレイク状態のときにさらにブレイクダメージを溜めきるとブレイクダウンとなり行動不能時間が延長されます。これを積極的に狙っていくためにエクストラオーダーを的確に達成することが重要になります。

そしてこのオーダー、最初は上に挙げたような単純なものですが、そのうちに特定の属性に限定してきたりデバフを与えるような指示も出てきます。これに柔軟に応えるため、多種多様なアイテムをそろえておくことが求められるのです。錬金と戦闘が上手く絡められている良い要素です。

まとめ

ライザのアトリエについて、ごく一部ですが、紹介しました。
…ごく一部はさすがに盛りましたが、他にもいろんな要素があります。本当に奥が深いゲームです。

長い歴史を持つアトリエシリーズの中でも最上級に”とっつきやすい”今作。キャラがかわいい、音楽が良い、錬金楽しそう…でもいまいちどんなゲームかわからなくて始められない!という人はぜひここからアトリエに触れてみてほしいです。きっと期待に応えるポテンシャルがある作品だ、とおすすめします。

商品紹介

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