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【レビュー】バットマン:アーカムアサイラム/狭めの箱庭、ステルスはストレスフル 

レビュー
Batman: Return to Arkham - Arkham Asylum_20230305141801

こんにちは!吉郎(@gamenikki0603)です。
今回は積みゲー崩しでプレイした「バットマン:アーカムアサイラム」のレビューになります。
以下簡易評価です。

パワーアップ
 やりやすさ★★★★☆バトルや収集物で経験値獲得しレベルアップ。レベル上げなどは必要ない。
 奥深さ★★☆☆☆獲得できるパワーアップは20種類。物足りない印象。
戦闘
 爽快さ★★★☆☆簡単入力で全方位に攻撃可能。コンボは繋げにくい。
 奥深さ★★★☆☆ゲーム進行で入手できるガジェットを組み合わせて多彩な攻撃ができる。
 ステルス★☆☆☆☆誰にみられていないところで敵を無力化しても全方位から集中砲火。
探索
 広さと密度★★☆☆☆収集物の種類は多くなく、マップ内にまばらに配置されているだけ。
 移動の快適さ★★☆☆☆ワイヤーアクションにより短距離移動は快適。ファストトラベルはナシ。
総合★★★☆☆簡単なコンボでの戦闘は爽快。一方ステルスはストレス仕様。箱庭としての楽しさも薄い。アーカムトリロジーの1作目としてみればまずまずの出来。
備考メインストーリークリアまで:12時間

積みゲー崩しについてはこちら

パワーアップ

今作では、バットマンの体術やガジェット(武装)の性能をスキルポイントを使って強化可能です。
スキルポイントは戦闘や収集物を取得したときに得られる経験値を貯めレベルアップすることで得られます。ゲームを進めていれば自然に貯まっていくので、クリアまでに大体ほしいものは獲得できるでしょう。

戦闘やガジェットで数種類ごとに強化がある

ウェインテックがパワーアップ要素です。戦闘面では「〇コンボ以上で必殺アクション」、ステルス面では「高所から敵を吊り下げてノックダウン」などの強化があります。
全部で20種類ですから、今のゲームに慣れていると物足りなく感じるかもしれません。

戦闘

今作にあるフリーフローコンボの戦闘システムでは、全方位へ自由に攻撃をつなげることができます。攻撃と同時に敵がいる方向にスティックを倒せばバットマンが飛んでいき殴り飛ばします。

敵が攻撃してくる!という時には頭上にイナズマのようなサインが出て、カウンターで対処することが可能です。これらをミスなく繋げていくとコンボが増え、戦闘後にコンボ数に応じてもらえる経験値が増えます。

コンボは1度でも空振りしたり時間が空いてしまうとリセットされるので、殴っている最中に気絶して敵が倒れてしまう仕様ではややコンボを繋げにくかったです。

また、攻撃手段は殴るだけでなく、普段は移動に使うワイヤーや遠距離攻撃に使う武器「バットラング」も組み込めるのでバリエーションが豊かです。

ステルス

さて、今作では近接戦闘以外にも潜入=ステルスアクションが求められます。
バットマンは基本火器に弱く武装した敵には正面からあたっていけないので、ステージ内にある隠れ場所から敵を急襲し絞め落としたりする必要があるのです。

今作はこれ出来がまぁ~酷い

調査モードで高所から敵を観察しステルスの戦略を立てる

基本的にステージ内にあるバンテージポイント(バットマンだけが乗れる高所のでっぱり)を飛び回ったり、床下に隠れたりして敵に見つからないように動き回り制圧していく必要があります。

が、この敵、どこにいてもこちらを察知してきます。詳しく説明します。

普通、ステルスがあるゲームでは敵の視界が設定されていて、その範囲に捉えられて初めて脅威として認定されます。その範囲の外で何か動くものがあったり音がした場合は「なんだ?」のようなリアクションをとり警戒モードに入るなりして近づいてくる、というのが一般的な流れです。

しかし本作、明らかに敵の一団から離れているキャラを絞め落としたりした場合でも、即座にこちらの位置を把握し銃撃してきます。仕方なくこちらはバンテージポイントに飛び移り敵が見失うまで飛び回るしかありません。

これではまるでステルスにならないのがわかるでしょう。こそこそ一人、また一人と音もなく制圧していき、残っていくやつをどう料理してやろうかと戦略を練る楽しさがまるでありません。
ゲーム中に2度ほど困難なステルスを強制される場面があり、大変に苦労しました。

補足しておくと、本作が発売されたのは2010年ごろ。同時期にはアサシンクリード2が発売されていますが、ステルスゲームが今ほど発達しきっていない時期です。その中で原作のバットマンさながらステージ内を飛び回り敵を倒せるというところまで再現したのは見事といえます。あくまで、現代基準でみるとステルスの調整が粗いという評価です。

探索

本作の舞台は凶悪犯罪者を多く収容しているアーカムアサイラム(精神病院)です。
大規模な病院という設定で、周囲からは隔絶されています。
ゲームとしてはマップは狭い部類でしょう。端から端まで移動したとしても2分ほどで済みます。
その中で、いくつかの棟があり、それぞれボスがいたり仕掛けがあったりする箱庭形式です。

舞台となるアーカムアサイラム(精神病院)

箱庭(オープンワールドより小規模な世界を構築しているもの)の定番といえば収集物です。マリオ64ではコイン、バンジョー&カズーイでは音符など数十~数百集めるものがあるとそれを集めるのがやりがいになりますよね。
本作にもリドラートロフィーというものがありますが、数はあまり多くありません。ほかに、ひとりでに動くジョーカーの歯というのもあり、それを壊すと経験値になるというのもありますが、見た目が地味なうえに、歯はなんかイヤです(極めて個人的な感想)。ほかには、囚人のインタビューを収録したテープというのもあります。原作ファンにはうれしい要素ですね。

ゲームを進めていくことで行動範囲が広がるガジェットを手に入れられ、それまで取れなかったトロフィーが取れたりするのは楽しかったです。トロフィー取ったところで見返りはほとんど何もないのですが。

最後に移動について、何回か触れましたが、ワイヤーを射出するガジェットをつかい、そこかしこの出っ張りに飛び乗れるのでそれはかなり快適でした。マップもそんな広くないので、移動に苦労は感じなかったです。

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