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【クリアレビュー・評価】ゴッドオブウォーラグナロク「しっかり決着をつけた傑作」【GoWR】

ゴッドオブウォーラグナロク
ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク_20221109000121

こんにちは!吉郎(@gamenikki0603)です。

ゴッドオブウォーラグナロクをクリアしたのでレビューをまとめます!ネタバレ無しです。
難易度はbalance(真ん中)、メインストーリーだけでクリア時間は25時間55分でした。サブクエストや収集品を集めたら50時間は行きそうです。

一言でいうと「しっかり決着をつけた傑作」です。
前作「ゴッドオブウォー(2018)」で残った謎を丁寧に解き明かすとともに、新たな登場人物を大幅に加え、クレイトス、アトレウス親子の成長をしっかりと描いています。正直、ストーリーにはあまり期待せず始めましたが、ふたりの親子愛にところどころ泣かされそうになるほど。。。

そしてシリーズおなじみの派手で爽快なアクションも健在。アクションも増え、戦闘が毎回楽しくなりました。評価一覧はこちらです。

システム★★★★
グラフィック★★★★
サウンド★★★★
遊びやすさ★★★★
特筆点(ゴッドオブウォーらしさ)★★★★★
総合点★★★★★(4.8)
クリアまでの時間約26時間

項目ごとに詳しく見ていきましょう。

クリア後要素はこちら

システム

良:装備の組み合わせが大幅増加。ビルドの楽しみが増えた

今作の装備は前作と同様に体、腕、腰に加え、追加ステータス効果をもたらすアイテムを最大9個装着することができます。また盾のカスタマイズも可能になり、パリィや盾攻撃にも追加効果を付与させられるようになりました。

ゴッド・オブ・ウォー-ラグナロク4
アミュレットに9つのアイテムを装備できる


さらに、習得したスキルを一定回数使用することで習熟したことになり、そのスキルにXPを消費して追加効果MOD(攻撃力アップやひるみ軽減など)を1つセットすることができるようになります。これらによりパリィ中心、回避中心、スタミナ削り中心…などなど自分に合った戦法を取れるように改善されています。

またアトレウスの装備バリエーションも増加。武器とそのルーンの他に攻撃に追加効果などを与えるアクセサリを3つまで装備できるようになりました。

どうしても戦闘、探索、戦闘とゲームプレイが単調になりやすい構成の作品ですが、カスタマイズ性の豊富さ、スキルの多さで数多くの戦闘に飽きることなく、立ち回りを考えながら進めることができました!

なお、スキル修得などに必要なXPはメインストーリーを追っているだけでも十分手に入りました。スキルの修得で悩むことはないでしょう。

良:移動がより機動的に、戦闘中も高低差を利用した攻撃が可能

クレイトスは、前作終盤で入手した鎖付き短剣、ブレイズオブカオスを最初から所持しています。
今作ではこれをステージ移動で活用し、崖際やぶら下がっているものにひっかけてビュンビュン飛び回れます。スパイダーマンほど自由はききませんが、ステージ内の移動ストレスが大幅に軽減されました。

これに伴ってステージギミックにもこれを利用したものが追加されました。

良:クレイトス、アトレウスそれぞれを操作できる

最初は、これまで同様クレイトスの操作でゲームが進みますが、ストーリーを進めるとアトレウス一人で行動するパートが何回かあります。おまけ程度ではなくしっかりと物語があるので、ひとりになったアトレウスの様子を知ることができます。前作のプレーヤーにとって新鮮で感動的な場面になるのではないでしょうか。

逆にクレイトスがアトレウスと離れて行動するパートもあります。普段それぞれに向かっては直接言わないようなことをボソッとつぶやいたり、同行者との関係性が深まっていく過程を見ていくことができます。

息子がこう考えている一方で父親はどう考えているのか?どちらも知ることができるプレイヤーは、再び顔を合わせたタイミングで、一人では言えてたことをなかなか素直に言えない間柄にもどかしさを覚えながらも、見守ってあげたいと思うはずです。

思春期の子どもが持つ家と学校での二面性については皆さん思い当たるところがあると思います。きっとアトレウスとクレイトスそれぞれに親近感を持ってプレイすることができるでしょう。


操作できるのはレイトス、アトレウスのみですが、それ以外のキャラも戦闘に参加することが多いので、いろいろな戦い方ができるのが楽しいポイントの一つです。

良:一般プレイはもちろん、視覚・聴覚へのサポートも手厚い

オプションでいじれる項目が豊富です。コントローラーのボタン配置や文字の大きさ、ミニゲームの操作はもちろん、色覚サポートや聴覚サポートも充実しているので、多くの人が安心して遊べるように工夫が凝らされているのがわかります。

グラフィック

良:説明不要の美しさ、九界それぞれに美しさがある

ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク
遠景まで美しく実写と見紛うほど

前作からグラフィックの美しさがトップレベルの作品でしたが、今作でも見事です。
雪が積もった森や湖があれば、湿地帯、平原といった緑豊かなロケーションまでさまざまにあります。

上の画像の場所など、初めて見たときは美しさのあまり息を呑むほどでした。
また、室内の小物にもこだわりが見られますし、会話している人の方を自動で首を向けるなど、表現に並々ならぬ執念を持って作られたんだなというのが伝わります。

サウンド

良:細かな動作音がいちいち心地よい

探索の中で壁を昇ったり、木を倒したり、鎖を引いたりする場面が多々ありますが、それらの音がうるさくないです。これは地味に重要ですね。

ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク2
石棺を開ける音も心地よい


私はヘッドホンでプレイしていたのですが、他のゲームではボイスと効果音のボリュームがうまく合っておらず、どちらかが聞きやすい音量にするともう片方がうるさいor聞こえないというようなことがままあります。

今作はしっかり、それぞれの音の調和がとれているし、木を踏む「ギッギッ」という音やチェーンを引く「カラカラカラ」という音が耳ざわりよくなっています。戦闘に入って激しく音が飛び交う場面でも、ストレスなくプレイできました。

遊びやすさ

悪:敵に囲まれると死角から滅多打ちに

基本的に遊びやすいのですが、戦闘では苦労しました
今作では1対多になる場面が多くあるのですが、死角から攻撃してくる敵が多く、一度攻撃を受けてしまうと寄ってたかって叩かれる展開になりがちです。

範囲攻撃の手段はありますが、再使用までかなり時間を必要とするので連発はできません
視野角が狭いので、かなり敵が近づいてこないと反応できないのもつらかったです。
一応アトレウスやミーミルが「後ろに気を付けて!」みたいな忠告はしてくれるのですが、うまく反応できるかはプレイヤーの腕次第ですね。

逆に中ボス、ボス戦は1体1のことが多いのであまり苦戦しないという逆転現象が起きています。

雑魚敵もボスも、負けてもすぐ近くのチェックポイントから再開できるのであまりストレスはたまりませんが、シビアな戦闘だと感じました。

ゴッドオブウォーらしさ

良:ド迫力、残虐、神話に名を刻む

前作はそれまでのGoWにあった残虐性や迫力が鳴りを潜め「らしくない」という声も聞きます。私は、クレイトスが置かれている状況と心境の変化からあえてそうした表現をしていると思い、それはそれで納得でした。しかし、ボスの使いまわしが多かったのは難点でしたね。

それを踏まえて今作。序盤から胴体切断や首が吹っ飛ぶシーンのオンパレードです
これにもクレイトスの心境の変化があることが作中で語られていることから、単に批判を受けたから方針変更した、というわけではないでしょう。

とはいえ、やはり以前のようなクレイトスが戻ってきてうれしい
自分は、肉を引き裂き、首を折り、わき腹をめった刺しにすることを待ち望んでいたのだと気づきます。

巨体のボスも増えました。敵でなくともデカいやつが出てくるので、見ているだけで楽しいです。

ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク3
で、デカい…


そして神話への関与。これまでも、ギリシャ神話の神々という強大すぎる敵にクレイトスが身一つで立ち向かうロマン性がプレイヤーの心をつかんできました。
前作では神話に出てくる神はほとんど名前だけの登場でしたが、今作ではあらゆる神がクレイトスの前に現れます。それによって明かされる謎も多く、物語はいよいよ核心に迫っていきそして…。

非常にスケールの大きい作品になっています。

まとめ

今回はゴッドオブウォーラグナロクについてまとめました。

実質、前作と前後編と言えるほど密接に関わっているので、可能であれば前作からプレイすることを強くおすすめします。ストーリークリアだけなら20~30時間でできます。ただ、今作は前作のクリア後ボスを倒した前提で話が進むので、気になる場合はそこまでプレイする必要があります。

ゲームとしての完成度的には、遊びやすさと奥深さを両立したことでシリーズの到達点と言えるほどになっています。ストーリー的にも今作で一段落しました。
爽快なアクションがしたい!壮大なストーリーを体験したい!という人はプレイして損はないおすすめ作品です。

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